医農融合学環設置へ 愛媛大経営協説明


愛媛大は19日、松山市道後樋又の同大本部で経営協議会を開き、2022年度設置を計画する大学院医農融合公衆衛生学環について説明した。主に社会人(医療従事者ら)や学部卒業者から5人の入学を見込み、医学と農学の融合教育で健康問題を解決に導ける知識・技能を有する人材を養成する。科目は国際的な公衆衛生大学院設置基準である5領域(疫学、保健医療管理学、生物統計学、社会科学・行動科学、環境・食品衛生学)を開設し、医学系と農学系研究科の教員計43人(非常勤講師12人を含む)が専任教員を兼ねる。感染症を学ぶ「感染症・健康危機管理学」を必修単位とする予定。学内委員は新型コロナウイルス禍を踏まえ、医療機関や行政機関などで公衆衛生の専門家として感染症対策の長期化などへの対応が期待できるとした。外部委員からは「医学と農学だけでなく、愛媛にとって重要な観光などさまざまな産業と連携を生むような融合も今後考えてほしい」といった意見があった。21年度の計画や予算編成方針と配分方法などの審議もあり、全て異議なく了承された。

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