「フレイル」進行、体操で防ごう 越前「ほっとリハビリシステムズ」


新型コロナウイルスの影響で外出の機会が減り、介護が必要となる一歩手前の状態「フレイル(虚弱)」に陥る高齢者の増加が懸念されている。県内を中心に介護サービス事業を展開する「ほっとリハビリシステムズ」(越前市)の松井一人(かずひと)代表は「今年一月だけで利用者のうち十二人が自宅で転んで骨折した。今までにない人数」と話し、フレイルの進行に危機感を募らせている。 (藤共生)ほっとリハビリシステムズには、六百人のデイサービス通所者がいる。一月は、通所者やその家族から、脚や手首などの骨折による欠席の連絡が十二件相次いだ。「二〇〇二年の創業以来、聞いたことのない件数だった」(松井代表)日本理学療法士協会の理事も務める松井代表は「昨年から、全国的にも骨折で搬送される高齢者は増えている」と指摘する。統計は取っていないが、同社でも「コロナ禍が始まって以来、骨折の件数は倍くらいに増えた印象」と語る。そんな中で、一月は特に自宅で骨折する高齢者が増えた。その背景について「今回の大雪の影響もあったはず。昨春から続くコロナ禍でフレイルが進行していることが、そこに重なったのではないか」と推測した。フレイルは…関連キーワード

福井

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