静岡市は18日、新型コロナウイルスのワクチン接種について、接種会場までの移動手段が少ない中山間地や高齢者施設に医師が出向く巡回接種を実施する方針を明らかにした。個別、集団と合わせて3方式を採用する。
巡回接種では中山間地の公共施設や嘱託医のいない高齢者施設に医師らが出向き、地域や生活状況による接種体制の偏りをなくす。集団接種は区役所や保健福祉センターなど市内12会場を確保し、休日も接種できる体制を整える。
ただ、副反応が出た場合の対応などを考慮し、市はできる限り通い慣れた地域の医療機関で個別接種を受けるよう呼び掛ける方針で、医師会への協力を要請している。
このほか、接種会場までの移動手段としてタクシーの活用も検討しているという。
8日に立ち上げたワクチン接種推進本部について、人員を8人から17人に増員することも発表した。円滑なワクチン接種に向け、業務を分担するなど体制強化を図る。