会津若松市などのあいあい薬局五店舗で実施している無料通信アプリＬＩＮＥ（ライン）を使った処方箋受け付けサービスが好評だ。患者の利便性を高めるため運営会社は一層の利用を呼び掛けている。あいあい薬局を経営するメディカルピース（会津若松市）が会津若松市、喜多方市、只見町の五店舗で展開している。情報通信技術ソリューション事業などを手掛けるエヌ・エス・シー（同）が開発した仕組みを活用した。患者は薬局の公式アカウントに登録し、処方箋の画像を撮影して送信する。受け取り希望店舗や時間を選べる。薬剤師は画像を基に調剤し、準備ができると患者へメッセージを返信、患者は処方箋原本を薬局へ持参した上で薬を受け取る。七月に開始して半年で約三百件の登録があった。一部店舗では利用実績がないため、薬局側はチラシ配布などで便利さを伝えている。薬剤師でもある加藤博信社長（５０）は「薬を受け取るための選択肢の一つとしてほしい」と話している。