ワクチン接種へ 金沢市が新組織


金沢市の山野之義市長は8日の記者会見で、新型コロナウイルスのワクチン接種に備え、同日付で「金沢市新型コロナウイルスワクチン接種実施本部」を設置したと発表した。接種のスケジュールも示し、国の方針に従い、65歳以上の高齢者は3月下旬から、20~64歳の人は4月中にも接種を始められるよう準備を進める。同本部は市保健局から5人の職員が専任として着任。ワクチン接種に関する医療機関との契約や、引き換えに接種を受けるクーポン券の配布作業などを担う。県や市医師会などと連携して、接種に向けて迅速な対応ができるようにする。山野市長は、接種方法は「検討中」とした上で、国の方針に従い、65歳以上の高齢者を優先して3月上旬からクーポン券の配布を開始し、希望者には同月下旬からの接種を受けられる準備を進める考えを示した。20~64歳の人についても、4月からクーポン券の発送を始め、早ければ同月中にも接種を開始し、希望者には7月中にも接種が完了できる体制づくりを進める。基礎疾患のある人については、本人の申告で優先的に受けられるようにする方針。19歳以下については国の動向を見ながら判断する。山野市長は「市民の皆さんが確実に受けられる環境を整えるのが大事だ」と、接種に向けて力を尽くす考えを述べた。

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