パーキンソン病の最新薬など紹介 今治で講演収録


手足の震えやこわばりなどの症状が出る難病、パーキンソン病に関する医療講演の収録がこのほど、今治市南宝来町1丁目の市総合福祉センターであった。済生会今治医療・福祉センター(同市)の野元正弘センター長が最新の治療薬や主治医への相談方法などを紹介した。講演は患者や支援者らで組織する「全国パーキンソン病友の会」の県支部(中政勝会長)が会員向けに企画。新型コロナウイルスの影響で収録した映像を会員に見てもらう方式に切り替え、6日に実施した。野元センター長はパーキンソン病について、脳内で神経伝達物質ドーパミンを出す神経細胞が減少して発症するメカニズムや症状などを説明。治療薬などの動向についてはポルトガルの会社が開発した薬が今年、日本で承認されたことや、人工多能性幹細胞(iPS細胞)を使った治験が実施されていることなどを紹介した。投薬治療で効果に波がある場合は、調子が悪い時間を記録しておき、医師に相談してほしいとアドバイス。「治療は医師と患者の共同作業。診察のときとは違う状況をスマートフォンで撮影するなどして医者に見せてほしい」と話した。

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