余った薬、薬局に預けて繰り越し 朝日町がブラウンバッグ運動


常備薬をより簡単に管理できるようにしようと、余った薬を入れて薬局に預けられる「ブラウンバッグ」の配布が朝日町で始まった。町が直接郵送で届ける県内初の本格的な取り組み。七十五歳以上の町民が対象で、今後徐々に範囲を広げていく方針。町社協地域包括支援センターの担当者は「買い物用のエコバッグに薬を入れるつもりで、気軽に使ってほしい」と呼び掛ける。(尾林太郎)配布するのは「おくすり相談袋」と書かれた茶色いビニール袋。余った薬を薬局に預け、次回以降の処方に繰り越すことで飲み残しを減らし、薬代の節約や医療費の削減につなげる。効能が分からない薬や飲みづらい薬なども、袋に入れて薬局に持ち込めば薬剤師が相談に応じる。薬局を通じて、医師に処方薬の見直しを検討してもらうこともできるという。当面は、常用薬が多く管理が難しいとされる七十五歳以上の町民約千百人に対象を絞り、各世帯に郵送で届ける。町内のほか、隣接の四日市市や川越町、桑名市内の薬局でも利用できる。ブラウンバッグは一九九〇年代の米国で、薬局が余った薬を茶色い袋に入れて持ってくるよう呼び掛けた「ブラウンバッグ運動」に由来する。県内では四日市市内の…関連キーワード

三重

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