加古川医療センターにコロナ専用の臨時病棟 重症者対応強化へ、兵庫県


兵庫県の井戸敏三知事は15日、新型コロナウイルスに感染した重症者への対応を強化するため、県立加古川医療センター(加古川市)に感染症専用の臨時病棟を整備する方針を明らかにした。井戸知事は「以前から整備の検討はあったが、(感染者が急増している)最近の情勢が後押しした」と説明した。12月1日開会の県議会に提出する補正予算案に、関連費用を「盛り込みたい」と述べた。同医療センターは県のコロナ治療の拠点病院。コロナ患者を受け入れる専用病棟では、神戸市立医療センター中央市民病院(神戸市中央区)に9日から重症者用の臨時病棟(36床)が開設されており、県内では2施設目となる。井戸知事は、病床数などの規模や開設時期について「これから詰める。できるだけ早くしたい」としながらも、中央市民病院の例を念頭に、加古川医療センター本館とは別棟のプレハブ施設の整備を示唆。「本館でコロナ対応をしなければ、院内感染のリスクは避けられる。加古川は中核病院なので用心しようということ」と話した。国からの交付金を財源にするという。また井戸知事はこの日、中央市民病院の臨時病棟を視察した西村康稔経済再生担当相と県公館で面会。コロナに対応する医療機関への診療報酬加算や、県への交付金増額などを求める提案書を手渡した。(初鹿野俊)【特集】目で見る兵庫県内の感染状況

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