甲南病院がAI問診導入 業務効率化、患者の満足度向上期待


甲賀市甲南町の甲南病院が、紙の問診票に代わる人工知能(AI)の技術を応用したAI問診を導入し、十三日から、窓口での利用を始めた。医師らの仕事の負担を減らし、診療の質の向上も見込む。県内の医療機関での導入は初めて。患者がタブレット端末に症状などをタッチ選択で入力すると、医師の電子カルテ作成に反映される。AIの機能で患者ごとに変わる二十前後の質問に、三〜五分ほどで回答すると、症状などが医学用語に変換される。外来問診にかかる時間を短縮でき、患者の待ち時間解消にもつながる。医師や看護師が不足する中、業務効率化のため導入を検討していたところ、春から新型コロナウイルス感染が拡大。同病院では新型コロナ患者を受け入れていないが、新たに感染防止策の業務も増え、必要性が高まったという。端末十台を導入し、初診や再診で症状に変化がある患者に使ってもらう。新型コロナ感染の疑いのある人を知らせる機能もある。広瀬京子看護部長は「医師らの負担を減らし、患者の満足度も高めることができたら」と期待する。AI問診は、医療ベンチャー・Ubie(ユビー)=東京都=が開発し、全国約二百の医療機関に広がっている。同社の担…関連キーワード

滋賀

関連記事

ページ上部へ戻る