がん患者らに薬膳料理 体質合わせた食事やセラピー


◆養老町のクリニックが入居施設開設がん患者の在宅医療や漢方医療を手掛ける船戸クリニック(岐阜県養老郡養老町船附)は今月、個人の特性や体質に合わせた食事やセラピーなどが体験できる入居施設「ヴィラカンポ」を隣接地にオープンした。入居時に医師による血液検査や漢方診断で体質を把握し、入居者に合った薬膳料理の提供や治療を行う。クリニックの船戸博子医師が代表を務める関連会社が運営。施設は4部屋で、いずれもリビングや寝室、キッチン、浴室を完備する。共用の庭もあり、薬草や野菜、ハーブなどが植えられ自由に利用できる。食事は、漢方診断や血液検査から、体質に合った食材や調理方法などの提案書を作成。自宅に戻っても調理できるようスーパーなどで購入できる一般的な食材を提案する。また、施設では提案書を基に調理した食事も有料で提供する。朝は漢方がゆ、昼はクリニック内の「フナクリ食堂」で乳製品や卵などを含む動物由来の食材を一切使わない「ビーガン」のランチを提供し、夜は薬膳フルコースなどのメニューから選べる。入居施設はがん患者のほか、美容やダイエットの目的でも利用可能で、船戸医師は「性質と体質に合った食事や治療を行うことで、体の変化を実感してほしい」と話している。1室3人まで利用可能でペットの同伴可。入居金は1日5500円(税込み)で、1人増えるごとに追加で2200円(同)が必要。1日利用から長期滞在まで対応する。問い合わせは同施設、電話0584(35)3511。

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