研修医内定108人で過去最多 充足率も過去最高に 群馬県内14病院


新人医師の臨床研修制度で、来春卒業する医学生の研修先を決める「マッチング」の結果、群馬県内の病院の内定者が前年度比21人増の108人だったことが23日、分かった。総定員142人に対する充足率は17.3ポイント増の76.1%。マッチングが始まった2003年度以降で内定者数は最も多く、充足率も最も高かった。「医師少数県」の群馬県では、将来にわたり医療体制を維持する上で医師確保が最優先課題の一つとされる。安定的な人員確保に向け、県は関係機関と連携して取り組みを続ける。 マッチングの結果は厚生労働省が公表した。県医師確保対策室によると、群馬県の内定者数の伸び率は24.1%で、福井県(26.1%)に次いで全国2番目だった。 県内で研修先となるのは14病院で、高崎総合医療センター(高崎市、定員17人)や前橋赤十字病院(前橋市、同10人)、太田記念病院(太田市、同7人)、公立藤岡総合病院(藤岡市、同7人)など8病院は定員に達した。二つのプログラムを持つ群馬大病院(前橋市)の定員は計40人だったが、内定は19人だった。 厚労省の指標で群馬県は、人口や診療需要に対して適正な医師数を確保できていない医師少数県に分類されている。県は昨年度まとめた医師確保計画で、23年に確保を目指す医師数を16年時点より233人多い4663人に設定している。

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