静岡県立こども病院、支援センター開所 成人期医療へ移行円滑に


静岡県立こども病院は28日、小児期慢性疾患患者を切れ目なく成人期医療につなげることを目的とした「県移行期医療支援センター」の開所式を静岡市葵区の同所で行った。
 当該患者に関する情報収集や相談受付、受診調整などを担う。猪飼秋夫副院長がセンター長に就任し、栗田直央子小児看護専門看護師がコーディネーターを務める。
 センターは厚生労働省が2017年に出した通知で都道府県に設置を求め、開所は全国で数例目という。県が同病院に事業を委託した。県立総合病院が院内に移行医療部を新設して連携する。
 小児期慢性疾患患者は医療の高度化で重症者も多くを救命できるようになり、継続的な治療の重要性が増している。開所式で坂本喜三郎院長はこうした状況を念頭に、「患者や家族に安心してもらえる情報を発信していきたい」と話した。

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