大阪大・坂口特任教授、中高生らに免疫の最先端研究語る 長浜


長浜市出身で大阪大の坂口志文特任教授(69)の講演会「免疫学とこれからの社会〜自分の道を信じて進む勇気〜」が二十七日、同市大島町の長浜文化芸術会館であり、市内の中高生ら三百二十人が、最先端の研究内容に耳を傾けた。坂口さんは生体内の過剰な免疫作用を抑制する「制御性T細胞」を発見し、ノーベル医学生理学賞の受賞候補と目されている。講演では、制御性T細胞の概要と、これまでの実験を簡潔に説明し、同細胞の量や強度を調節することで、自己免疫疾患やがんの治療などに役立つという展望を語った。最後に、日本人初のノーベル賞受賞学者、湯川秀樹博士の言葉を引用し「問題や課題からアイデアが出るまでには時間がかかる。学問に限らず、趣味や仕事でもじっくり自分で考えて」と伝えた。講演会は、子どもたちに芸術や文化に触れる機会を提供する「あしながほほえみプロジェクト」などが主催した。 (稲垣遥謹)関連キーワード

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