妊産婦に寄り添う 浜松市助産師会が「オンライン相談」


新型コロナウイルス感染症の長期化を見据え、浜松市助産師会は妊産婦とその家族の悩みを聞く「助産師オンライン相談」を始めた。感染防止のため、出産前後に参加できる両親学級や、妊婦検診への家族の付き添い、立ち会い出産を中止している病院もあり、助産師は「妊娠中や産後の女性が孤立しないよう、不安や疑問は何でも相談していただきたい」と寄り添う。 (久下聡美)「上のお子さんはどんな様子?」。すこやか助産院(南区)で、助産師の宇田公美子さん(54)が画面越しに相談を受けた。八月に第二子を出産した市内在住の原真理子さん(38)は「二歳の長女が赤ちゃんに覆いかぶさってしまうことがある。どうしたらいいですか?」と質問。宇田さんは「二歳前後は自我が芽生えて主張し始めるイヤイヤ期。上のお子さんの気持ちを認めて共有してあげて」と助言した。原さんは「妊娠中に万が一コロナに感染したら…という不安が常にあった。入院中も家族にほとんど会えず退院までの八日間を過ごした」と出産を振り返った。日本産婦人科医会によると、産後うつ病の罹患(りかん)率は約10%。気分の落ち込みや自己評価の低下などを訴え、産後三カ月以内に発症することが多いという。宇田さんは「コロナの影響で里帰り出産ができないなど、今妊娠・出産をする方は平時以上に不安を感じると思う。乳幼児連れの外出にも気を使う。ひとりで悩まず、気軽に相談してほしい」と話す。オンライン相談は無料で一回三十分程度。ビデオ会議システム「Zoom(ズーム)」を使用し、来年二月までの金曜夜と土曜午後に行っている。相談事業は「ふじのくに未来財団」の助成を受けている。申し込みは浜松市助産師会フェイスブックページにある予約フォームから。(問)助産師会オンライン相談事務局=090(5614)8424(平日午前九時から午後四時半)関連キーワード

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