高知県内PCRワンストップ 新しい検査の流れは?新型コロナ、93施設協力


新型コロナウイルス感染が疑われる人のPCR検査を行う高知県内の「検査協力医療機関」。その一覧が10日に県のホームページで公開されたが、県内では感染状況が比較的落ち着いていることもあり、大きな混乱は生じていない。新しい検査の流れをまとめた。
 公表されている検査協力機関は当初より8施設増え、14日時点で19市町村の93施設=表参照。他に非公表も10施設ある。 発熱やせき、喉の痛み、鼻づまり、頭痛、倦怠(けんたい)感などの症状がある人が受診する。電話予約が必要で、県は「『漠然とした不安がある』『会社から陰性証明を求められた』などの理由での検査はできない」としている。 医師が感染を疑うと判断した場合に限り、患者の唾液などを採取し、県外の民間検査機関に送って検査を行う。2、3日で結果が出るという。 施設ごとに診療時間の指定や「通院・入院中の人が対象」などの条件がある。駐車場で検体を採取したり、他の患者と動線を分けたりするなどの感染対策も行っている。 PCR検査の費用は無料だが、初診料やエックス線検査などの費用がかかる場合があるという。 従来の検査は、感染を疑った医師が「健康相談センター」に連絡し、患者が改めて「帰国者・接触者外来」を受診するなどの手続きが必要だった。患者にとっては、身近な医療機関でワンストップで検査ができる態勢になった=図参照。 県医師会などによると、機関名を公表した後、問い合わせや検査希望者が殺到するなどの混乱は起きてないという。県健康対策課は「インフルエンザなどの発熱患者が増える冬場に向けて検査態勢を整えていく。各施設のルールを守って受診してほしい」としている。 県衛生環境研究所による従来の検査も引き続き行う。(山本仁)

関連記事

ページ上部へ戻る