三重県内9割の開業医、コロナで「診療収入減った」


新型コロナウイルス感染症の一般診療機関への影響を把握しようと、三重県保険医協会が県内の医科・歯科の開業医を対象にアンケートを行った。約9割の開業医がコロナ禍で保険診療収入が減ったと答え、厳しい経営状況が浮き彫りになった。アンケートは5月1~15日に行い、188人から回答を得た。医科は約87%、歯科は91%が保険診療収入が減ったと答え、「院内感染を心配し受診を控えているのだと思う」などの見解が寄せられた。また、「病院内で感染者が出たとのうわさが広がった」「院内が汚染されている可能性があると言われた」など風評被害に遭った医師もいた。6月4日に県庁で記者会見した協会の宮崎智徳会長は「経営的に厳しくなり、閉院や休診する一次医療機関が出てくると、疾患に対する健康管理ができなくなるなど医療崩壊につながる」と危機感を示し、国や県に支援を求めた。

関連記事

ページ上部へ戻る