那覇と南部の救急医療「かなり深刻に」


院内で複数の医療従事者に新型コロナウイルスの感染が確認された那覇市立病院が救急診療を停止したことを受け、県保健医療部の糸数公保健衛生統括監は12日、「救急医療の逼迫(ひっぱく)がかなり深刻になっている」とし、那覇市や本島南部では「救急外来を受診する際は慎重に判断してほしい」と改めて協力を呼び掛けた。県によると、那覇市内の救急診療を受ける医療機関は那覇市立病院を含めて4カ所。クラスター(感染者集団)発生で救急診療を休止した沖縄協同病院は9日から再開したが、受け入れ制限があるといい、那覇市近隣、本島南部の医療機関に影響が出ているという。糸数統括監は「那覇南部に住む方で救急外来を受診する場合、軽症なら様子を見られないかなど慎重に判断してほしい。できるだけ日中にかかりつけ医を受診するなど健康管理をお願いしたい」と呼び掛けた。那覇市立病院では8日に緊急手術した患者の陽性が判明し、患者に関わった医師や看護師らを自宅待機にしたため、11日から救急診療を停止。医師2人、看護師や看護助手ら職員4人の感染が確認されている。

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