高岡市医師会は十一日、県の委託で同市急患医療センターに開設する高岡医療圏PCRセンターを公開した。十四日開設で同日から検体採取を開始し、二十五日からはPCR検査も実施する。PCRセンターは高岡市医師会が開設者として医療機関の認可を受け、高岡、射水、氷見の三市医師会と高岡市が協力し運営する。同医療圏の登録医療機関(かかりつけ医)からの紹介患者を対象に、滅菌綿棒を使う鼻咽頭ぬぐい液で検体採取する。一日の採取可能人数は五〜十人。ドライブスルー方式と陰圧装置を備えたプレハブ内のアクリル板で仕切った部屋で採取するウオークスルー方式の両方で対応する。診療時間は月曜日の午後一時半〜二時半、木曜日の午後一時半〜三時。PCR検査は、高岡市医師会の臨床検査センターが受け持ち、臨床検査技師が機器で検体を検査する。機器の検査能力は一日最大二十四件。加えて抗原検査は一日三十件が可能。約三時間で結果が判明し、検体採取した当日中に患者や紹介医師に連絡できる。PCR検査を紹介できる同医療圏の登録医療機関は百十五施設で、協力医は三十九人。医師一人と同医師会の感染管理認定看護師一人、同医療圏の六つの公的病院から派遣される看護師一人、臨床検査技師一人が交代で対応する。高岡市医師会の藤田一会長は「医療圏の多くの医師が協力してくれる。冬期間にインフルエンザが流行し、新型コロナの判別が重要になってくる。より多くの患者に検査を受けてもらえる態勢にしていく」と話した。 (武田寛史)関連キーワード
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