福島県医療チーム、力尽くす『恩返し』 熊本・人吉に災害派遣


「医療機関が再生する道筋を付けたい」。災害派遣医療チーム(DMAT)として被災地に入り、16日、熊本県人吉市で活動した枡記念病院(二本松市)災害救急医療部長の石川敏仁医師(51)は力を込める。被災した病院の支援などが主な任務。脳裏には東日本大震災と、昨年の東日本台風で、九州地方のDMATから支援を受けた感謝がある。「今度は、私たちが助ける番です」この日は被災した市内10病院を訪れ、再開に必要な支援や課題を把握した。人吉市は隣接する球磨村の被災者を受け入れている。球磨村などのかかりつけ医が被災したことで、診療情報が不足し、一からの治療が続けられているという。任務は17日が最終日。石川医師は「住民を守る医療機関が再生できるように力を尽くす」と話した。

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