山元町の包括支援業務 国立病院機構初宮城病院が受託 きょう開始


国立病院機構宮城病院(山元町)は1日、同町役場庁舎で地域包括支援センター事業を始める。町から受託し、高齢者の介護予防、保健福祉サービスに関する相談や認知症ケアなどの業務を担う。全国141の同機構の病院で、センター業務を請け負うのは初めて。 庁舎1階に保健師、社会福祉士、主任ケアマネジャーら8人を配置。町の業務を引き継ぎ、2021年度以降は宮城病院内にセンターを設置する予定。委託を受けた期間は23年度までの4年間で、受託料は約1億6800万円。 センター管理者を務める同病院の保健師佐藤かおりさん(33)は「地域に密着した病院として、高齢者が地域で自分らしく暮らせるように支えたい」と話す。 町は17年度の介護保険制度の変更に伴い業務が増えたため、相互協力協定を結んでいた宮城病院を念頭に民間委託を検討。公募を経て、今年1月、契約した。 同病院の永野功院長は「高齢化率が4割近い山元町で医療と介護を継ぎ目なく展開する。ノウハウを学び、全国のモデルを目指したい」と語る。

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