松本市の夜間急病センター改修へ 感染症診察の動線分離


松本市は11日、新型コロナウイルス新規感染者の増加傾向を踏まえ、市小児科・内科夜間急病センター(城西)を改修する方針を示した。感染症を診察する部屋と屋外を結ぶ専用の出入り口を新設し、一般患者との動線を分ける。PCR検査の検体を採取する松本地域で2カ所目の「外来・検査センター」は、市防災物資ターミナル(島内)に設けることも明らかにした。
 この日の市議会教育民生委員協議会で説明した。夜間急病センターは年中無休で午後7〜11時に診療。現在はインフルエンザを含む感染症が疑われる患者と一般患者が同じ玄関を利用している。県の補助金と市の一般財源を充てて、10月をめどに改修予定だ。
 同ターミナルの外来・検査センターは9月初旬の開設を予定する。5月に市立病院(波田)の「発熱外来」駐車場に設けた1カ所目の同センターは6月下旬に休止しており、8月18日に再開予定。2カ所とも平日午後1時半〜3時半に開き、1日当たり各15〜20検体の採取を見込む。経費には県からの委託料を充てる。
 本年度に導入を予定する、子どものインフルエンザ予防接種の半額助成は、対象者を2回接種が必要な生後6カ月から小学6年生の計約2万6千人にすると明らかにした。

(8月12日)

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