ITで健康課題解決へ 仙台市、東北大病院、フィリップスが連携


仙台市と医療機器大手フィリップス・ジャパン(東京)、東北大病院は14日、ITをヘルスケア産業に生かす「ヘルステック」推進に向け、本年度に実施する連携事業を発表した。新たに東北大病院が加わり、産学官連携で展開する。市が抱える「健康課題」をITで解決するアイデアを企業から募り、商品開発や医療現場の視点でアドバイスし、具体化を支援する。 青葉区のフィリップス社の研究開発拠点で記者発表会があった。郡和子市長は「仙台は健康課題の先進地だ。世界の課題を解決するイノベーションを創出したい」と意欲を見せた。 堤浩幸社長は「参加企業を全面支援する。相乗効果で新しいイノベーションをつくる」と強調。冨永悌二東北大病院長は「企業と一緒になり、新しい医療を開発したい」と語った。 3者はヘルスケア産業に参入を目指す企業を全国から募集。(1)学童の塩分摂取(2)特定健康診査(メタボ健診)特定保健指導の受診率や実施率の向上(3)老老介護(4)生活習慣(5)コロナ禍での介護現場への人の往来−を解決するアイデアを募る。 締め切りは8月11日。ヘルステック専用サイトで申込書を入手し、同社にメールで提出する。10社程度を採用する見通し。医療機器開発手法に関する集中講座や、東北大病院などの医療現場視察などのプログラムが用意され、製品・サービス化まで一貫した支援が受けられる。

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