[佐賀]視覚障害者向け市勢要覧 鳥栖市が初 朗読CD無料配布


鳥栖市は今春、4年ぶりに市勢要覧を改訂した。今回は初めて、視覚障害者向けに音訳版を作成。市民ボランティアが朗読して録音したCDで、希望者に無料で配布している。点字版も作成を進めているという。市勢要覧は写真やイラストを多用して見やすさを重視し、市外への通勤者数は1位が福岡県久留米市、2位が福岡市、3位が佐賀市といったデータを示すなど、特徴を分かりやすく紹介。魅力について、市外からの移住者の声も掲載した。A4判のフルカラー32ページで、2500部を作成。読みやすさを重視した活字書体「ユニバーサルデザイン(UD)フォント」も採用した。行政視察など市外からの来訪者にPR用として活用するほか、転入者や市民ら希望者に配っている。市は2017年から広報紙「市報とす」の音訳版CDを製作し、目の不自由な市民に提供しており、市勢要覧の音訳版も作ることにした。市民ボランティア2人が写真やイラストも含めて32ページ分を全て朗読しており、収録時間は約1時間28分。市情報政策課は「多くの方が鳥栖に関心を持ってもらえるよう活用していきたい」としている。問い合わせは同課(0942・85・3513)へ。

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