ワクワク感を可視化 広島大、脳波通じ解析


広島大学脳・ころろ・感性科学研究センターは、ワクワクする気持ちの高低を脳波を調べることで瞬時に可視化する技術を開発したと発表した。企業の商品開発などでこれまで消費者モニターを多数集めて主観で分析していたものが、嘘をつけない脳波からの情報で素早く評価できるようになる。世界で初めての試みという。従来の研究手法だった「活性―非活性」「快―不快」の心理軸に「時間」(過去―未来)の要素を追加。この3つの心理軸を通じて情緒と認知機能を統合した形で感性を数値化する。ワクワク感指数は脳の中での「快」「活性」「期待」を示すそれぞれの脳波を特定、独自に開発した方程式にあてはめて算出する。ワクワク感の高低を色と円の大きさでリアルタイムで表示できるシステムも開発した。開発にあたって、広島大の学生28人の協力を得て脳波計をつけてもらい480回のテストを行った。今後は調査・データ収集の対象を増やし性別や年齢別でのワクワク感の表れ方の違いなども探り、ビジネスや新たなストレスケア手法への応用をめざす。

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