インスリン注射器、調達せず=鳥取方式は「神の手」―河野担当相


河野太郎規制改革担当相は11日、米ファイザー製の新型コロナウイルスワクチン1瓶から7回採取できるインスリン用注射器に関し、「国で調達して(使う)というのはしない」と述べた。東京都内で記者団に答えた。9日の記者会見では「余剰分があれば調達も考え得る」としていた。
 理由について河野氏は、注射器が不足することを念頭に糖尿病患者から心配の声が出ていたと指摘。「インスリン用の針なので当初の目的に足りなくなることがあってはいけない」と説明した。一方、「それぞれの医療機関で余剰分があり、それをワクチンにということであれば、それは医療機関の判断だ」と述べ、使用自体は容認した。
 接種する際の工夫で1瓶当たり6回採取できるとする鳥取県立病院の手法については「おそらく『神の手』みたいな方が採っているんだと思う。全国津々浦々できるのか」と述べ、熟練した技術が必要との考えを示した。
 河野氏は11日、都内にある医療機関のワクチン接種会場を視察した。 (C)時事通信社

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