山形県鶴岡市立荘内病院(鈴木聡院長)と国立がん研究センター東病院(千葉県柏市、大津敦院長)が8日、がん診療に関する医療連携協定を結んだ。荘内病院に月1回程度、国がん東病院の専門医が対応する「がん相談外来」を開設するなど、地方でも専門的な医療や情報を受けられるようにする。オンラインによる遠隔診療の実現も目指す。鶴岡市には2017年、同センターの研究機能の一部が移転し、がんの早期発見につながる診断薬の研究開発などを進めている。こうした縁から、両病院は1年ほど前から医療連携を探ってきたという。がん相談外来は11月にも開設し、患者が納得できる治療を選択するためのセカンドオピニオンなども受け持つ。数年後には、より専門性の高い治療や手術の相談をしたり、術後のフォローをしてもらったりするための遠隔診療も可能にしたい考えだ。国がん東病院にとって遠隔地の…