感染者の行動歴や症状、ウェブで一元管理…厚労省、21自治体で試行へ


新型コロナウイルスの感染者に関する情報をウェブ上で一元管理する新システムについて、厚生労働省は近く21自治体で試行に乗り出し、結果を踏まえて今月にも全国で本格導入する。新システムは「新型コロナウイルス感染者等情報把握・管理支援システム(HER‐SYS)」。ウイルス検査を受ける一人一人にIDを付け、保健所や医療機関などが検査結果や行動歴、体温や症状などを随時入力。都道府県や国もこれらの情報を共有できる。現在のシステムでは、感染者が出た場合、医師らが手書きの「発生届」を保健所にファクス送信。保健所がパソコンで入力し直し、都道府県や国にメールなどで報告している。しかし自治体の中には、患者の急増で集計に大幅な遅れやミスが出るケースもあった。自宅などで療養中の患者の症状についても、患者自身がスマートフォンなどで入力できるようにし、保健所の負担軽減や、病状の変化への迅速な対応につなげたい考えだ。同省の担当者は「作業を効率化し、実態をより正確に把握できるようにしたい」としている。

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