コロナ抗体検査で感染状況調査へ 厚労省、月内開始目指す


加藤勝信厚生労働相は17日の閣議後記者会見で、新型コロナウイルスの感染の広がりを把握するため、体内にできる「抗体」の有無を簡易検査キットで調べる疫学調査を実施する方針を明らかにした。「状況が整えば、関係者の協力をいただきながら早急に取り組みたい」と述べた。厚労省によると、4月中の開始を目指している。抗体検査は、感染から一定期間たった後に体内にできる抗体を、少量の血液から検出する方法。PCR検査より簡単で、短時間で結果が出る。ただし感染直後だと抗体の検出が難しいため、診断目的ではなく、感染の割合などを広く調べる使い方が想定されている。厚労省は、開発済みの検査キットの性能を評価しながら調査を進める予定で、対象地域や規模などを調整している。

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