血液の代わりに汗で検査、医工連携で開発 山形大


山形大学は患者の健康状態をより簡易に測定する「スマートデジタルヘルスセンシング」の研究拠点を作る。医学部と工学部が連携し、血液の代わりに汗で成分を検出するといった研究を推進。企業にも参加を呼びかけ、今後3年の間に実用化に向けた拠点づくりにつなげる。有機材料を研究する長峯邦明准教授を中心とするデバイス開発と、医学部が担う臨床の2チームを発足。化学センサーと物理センサーを開発する。化学センサーはゲル状のシートに触れると、電極が汗成分に反応して電気情報に変換され体内の成分を測る。摂取したナトリウムやカリウムの量がわかり、血液を採取しなくても患者自身が測定できる。物理センサーはベッドに設置した装置で心拍や呼吸などを計測する。医療従事者にとっては非接触で測定でき新型コロナウイルスの感染防止にもつながる。基礎的な技術は開発しており、在宅・遠隔医療につなげる。

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