岐阜市橋本町の朝日大病院は10月1日、睡眠に関する疾患に対して専門的な診断、治療を行う「睡眠医療センター」を同病院内に開設する。同病院によると、睡眠疾患を専門とする診療科を設けるのは県内の病院では初めて。睡眠診療を専門とする医師1人、臨床検査技師1人が常駐し、睡眠時無呼吸症候群、昼間に起きていられないほどの強い眠気が襲う過眠症、睡眠中に寝言を言ったり体の一部が動いたりするレム睡眠行動異常症などさまざまな疾患に対応する。患者が病院に1泊し、睡眠中の脳波や目の動き、呼吸などを測る「終夜睡眠ポリグラフ検査」を行える専用の病室(個室)を一つ備える。同センター医師の大倉睦美さんは「睡眠時無呼吸症候群の場合、高血圧や心筋梗塞を引き起こす一因になる。ここでは他の診療科と連携した治療ができる」と力を込める。また、過眠症は仕事や学業に支障を来すだけでなく事故などにつながる危険もあり、「薬で症状を抑えられる。睡眠に関する悩みがある人はぜひ一度受診を」と呼び掛ける。診療は毎週水、木、土曜日の午前8~11時。予約は水、木、金曜日の午後1~3時に同病院、電話058(253)8001。