高齢者向け健康情報発信 福岡県篠栗町と福岡工業大学


福岡工業大学と福岡県篠栗町は7日、地域の課題解決や人材育成で協力する包括連携協定を結んだ。大学の技術や知見を活用した実証実験などを同町で実施し、高齢化などの地域課題の解決に取り組む。三浦正町長は「官学連携でよりよい町づくりに取り組みたい」と話した。このほど町のホームページなどで高齢者向けに健康情報を発信する「篠栗元気もん情報」を始めた。福工大の楢崎兼司教授が内容を監修し、熱中症予防や家でできる簡単な運動などを動画で分かりやすく紹介する。篠栗町では九州大学や福工大のチームが、高齢者が介護が必要な状態にならないための生活改善策など介護予防に関する研究をしている。最近は新型コロナウイルスの感染拡大の影響で外出しない高齢者も増えており、楢崎教授は「研究データをもとに、介護予防のためのより実践的な内容を発信していきたい」と述べた。福工大が自治体とこうした包括連携協定を結ぶのは4例目。下村輝夫学長は「地域に貢献できる大学を目指したい」とした。今後は学生をインターンとして町役場で受け入れるなど、人材育成にも取り組む。

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