コロナ専門で大阪・十三市民病院稼働開始 90床体制で中等症患者受け入れ


大阪市立十三市民病院(大阪市淀川区)で患者の転院や退院が完了し、1日、新型コロナウイルス患者の専門病院として稼働を始めた。地域の病院が機能面で役割分担して医療崩壊を防ぐのが狙い。90床を備え、酸素吸入などの処置が必要な新型コロナの中等症患者を受け入れる。十三市民病院は大阪市のコロナ専門病院化の方針を受け、4月16日に外来の初診を休止し、24日には再診も終了。100人以上の患者が入院していたが、他の病院との調整を重ね、4月30日に転院と退院が完了したという。出産の予約をしていた約280人には、近隣の病院などを紹介している。元は263床あったが、新型コロナ患者の看護には通常より多くの人手が必要なため、90床体制に再編する。病棟の整備などが終わり次第、本格的に患者を受け入れる。【宮川佐知子】大阪府の吉村洋文知事は1日、記者団の取材に、新型コロナウイルス患者を専門に治療する病院として、新たに大阪市住吉区で医療法人が運営する「阪和第二病院」を加えると明らかにした。新型コロナ専門の重点医療機関は、大阪市立十三市民病院に続き、府内2カ所目となる。阪和第二病院は114床ある。開始時期は未定だが、感染拡大に備えて病床を確保する。吉村知事は、「リスクが高い高齢者で軽症の方を中心にした病院にしたい」と述べた。【芝村侑美、野田樹】

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