激変する福祉職場の新卒採用 主戦場はオンラインへ(PR)


新型コロナウイルス感染症の影響で、福祉施設の新卒採用に新たな動きが起きている。一般社団法人「FACE to FUKUSHI」(フェイストゥーフクシ、以下F2F)は2022年新卒向けの就職フェアをすべてオンラインで開催することを決めた。大きな会場での就職フェアは法人と学生双方に感染リスクもあるためだ。ただ、「今はどの法人もスタートラインは同じ。オンラインだからこそできることは広がる」と前向きにとらえている。■出展法人募集■現在、就職フェアに参加する社会福祉法人やNPO法人などを募集中です。詳しくはホームページ(https://f2f.or.jp/meets/)で。第1次締め切りは9月14日。社会福祉法人やNPO法人の経営者らが学生に福祉の魅力を届けようと立ち上げたF2Fの就職フェアは、規模を年々拡大してきた。19年3〜5月に開催したフェアでは、1000人以上の学生が来場し、参加法人は100法人を超えた。だが今春、新型コロナの影響で、途中からすべてオンラインに切り替えた。急遽機材などを揃えるなど手弁当で実施したが、それでも1000人以上の学生が集まったという。また、自分の住む地域から遠い場所の法人の話を聞く学生が増えるなど、プラス面も多かった。中には、親と一緒に法人の説明を聞いていたという学生もおり、新たな就活の在り方も垣間見えた。「学生はオンライン授業が当たり前ということもあり慣れている。想像以上に手応えがあり、オンラインフェアでも十分に法人の良さは伝えられると確信した」と共同代表を務めるNPO法人み・らいず2(大阪)の河内崇典代表理事は話す。今回のフェアは2021年2~6月にかけて約30回開催する。学生や法人のニーズに応じて三つの方式に分けたのが特徴だ。一つは最大30法人が参加する「大規模エリア型」。最初に30秒ずつの出展法人リレープレゼンをした後、法人ごとに学生と面談する。通常の就職フェアをオンラインに移行するイメージで、多くの学生にアプローチできるという。また、東北や九州などエリアを絞った「中規模エリア型」もある。10法人程度を募集し、現住所や帰省先が法⼈から近い学⽣とのマッチングを目指す。一方、事業内容ごとの「中規模テーマ型」も実施する。高齢・障害・児童だけでなく、触法障害者支援、子ども食堂といったテーマごとに法人を集めて実施する。参加法人も10法⼈程度とする。河内共同代表は「楽しい職場を演出するのはオンラインの方が難しく、気が抜けない。毎回動向を分析し、集まった知見を参加法人の皆様に還元していきたい」と語る。もともとF2Fは就職フェアの開催を目的した団体ではない。福祉職場の魅力をもっと伝えようとする若手職員のネットワークとして誕生し、全国でフォーラムなどさまざまな企画を立ち上げてきた経緯がある。そのため、就職フェアには多くの意欲の高い学生が訪れると話題に。法人の出展枠も毎回締め切り前に埋まる。また、就職フェア後には参加法人による「反省会」もある。各法人の担当者を集め、採用傾向の分析や、学生へのアプローチ方法、パンフやホームページの作り方なども含めて、意見交換する。参加法人からは「まねしたい取り組みが山盛りで、学んだテクニックを別のフェアで生かせる利点も大きい」「学生に短時間で法人の魅力を伝えるプレゼン能力が磨かれた」と評価する声があがる。「仲間を増やし、一緒に皆で作り上げるという文化が背景にあるからこそ、我々はオンライン開催を前向きに考えている」と共同代表である社会福祉法人ゆうゆう(北海道)の大原裕介理事長は強調する。たとえば、オンラインの強みを生かし、施設内をライブ中継することもできる。また、出勤中の職員全員を映し、メッセージを伝えることも可能だ。オンラインで学生の心に刺さるアプローチ方法がまだ確立していないからこそ、ほかの法人の取り組みも含め、様々なアイデアを学ぶことができる。大原共同代表は「新型コロナで採用活動はアップデートすべき時にきている。今スタートラインは同じだが、今後はオンライン化に対応できているかどうかが、採用実績に大きく影響するのでは」と訴えている。■出展法人募集■現在、就職フェアに参加する社会福祉法人やNPO法人などを募集中です。詳しくはホームページ(https://f2f.or.jp/meets/)で。第1次締め切りは9月14日。■一般社団法人FACE to FUKUSHI
TEL:06-4799-0108
MAIL:fair-apply@f2f.or.jp
WEB:https://f2f.or.jp福祉新聞の購読はこちらThe post 激変する福祉職場の新卒採用 主戦場はオンラインへ(PR) appeared first on 福祉新聞.

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