民間医療機関でも新型コロナ検査 県、委託先募り月内にも


徳島県は10日の県議会防災・感染症対策特別委員会で、新型コロナウイルス感染の有無を調べる行政検査を民間医療機関でも受けられるようにすると明らかにした。県医師会を通じて委託先の医療機関を募り、月内にも運用を始める。1日当たりの検査能力は従来の倍以上になる見込み。PCR検査や抗原検査といった検査方法は医療機関ごとに選択する。患者の費用負担はない。医師が診断して検査が必要と認めた患者の検体を採取し、民間の検査機関で判定する。検査を引き受ける医療機関には、十分な感染対策や一般の患者と動線を分けることなどを義務付ける。県内の1日当たりの検査能力は、県立保健製薬環境センター192件、徳島大学病院40件の計232件。検査体制の強化に向け、センターは大型の全自動PCR検査機器1台、県内の公立・公的病院では検査機器9台の導入を計画している。病院に導入する機器のうち数台が近く納入される予定で、県は民間医療機関での検査が始まれば検査能力は500件を超えるとみている。

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