NTTコムと関東学院大学、看護師向けVR研修


NTTコミュニケーションズと関東学院大学は21日、看護師の管理職向け研修で使う仮想現実(VR)コンテンツの提供を始めたと発表した。VRゴーグルを装着すると、部下との面談場面を視聴でき、視点を変えて体験することで適切な会話の方法を学べる。新型コロナの感染拡大で医療現場が逼迫するなか、面談などの看護師間の会話の重要性が高まっていることに対応する。VRコンテンツは看護師の管理職に当たる看護部長や看護師長の研修での利用を想定する。研修の受講者がVRゴーグルを装着すると、看護部長と看護師長の面談の様子を視聴できる。面談では、看護部長が「良い態度」をとる場合と「悪い態度」をとる場合を選択でき、看護部長の態度に応じた看護師長の対応の変化をみて、適切な会話を学ぶ。VRゴーグルで看護部長側と看護師長側に視点を切り替えられる。受講者は動画などで学習する場合と比べて、当事者の情動を理解しやすくなるという。NTTコムがVRを作成し、関東学院大学の看護学部がコンテンツの内容を監修した。両者は看護師向けVRコンテンツを病院などに原則、無償で提供することを検討している。病院経営支援のシーユーシー(CUC、東京・中央)はNTTコムが開発したVRコンテンツを使用した看護師向けの研修を23日から始める。

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