【第55回日薬学術大会】話題の調剤支援システム チャットで服薬状況を自動確認‐三菱電機ITソリューションズ「調剤Melphin/DUO」


第55回日本薬剤師会学術大会三菱電機ITソリューションズは、過去35年以上にわたり薬局向けシステムの開発や販売を手がけてきた。同社が提供する保険薬局向けシステム「調剤Melphin/DUO」シリーズは、処方箋受付から服薬指導まで保険薬局の業務を幅広くカバー。さらにオプションシステムの組み合わせによって、保険薬局に特化したセミセルフ型も可能なPOSシステムと連動する機能や、在庫管理・経営管理といった経営面までトータルに支援する機能を備えている。昨今、多くの企業が業務効率化・生産性向上、価値創造やビジネスモデルの変革に向けてデジタルトランスフォーメーション(DX)への取り組みを行っている。保険薬局も例外ではなく、DX化の波が押し寄せてきている。今回の新型コロナウイルスの感染拡大をきっかけにして一気にオンライン化が進んでいることが一例だ。患者が自宅にいながらオンライン診療で医療機関を受診、電子処方箋が任意の薬局に送信され、オンライン服薬指導を受けるといった流れが当たり前になる時代がすぐそこまできている。今回、同社の展示ブースでは「薬局トランスフォーメーション―DX化で目指す薬剤師・薬局の未来」をテーマに、急激な変化への対応を求められている薬剤師・薬局を支援する様々な機能を紹介する。例えば、電子薬歴システム「Melhis」では、新たに開発した「服薬指導ガイド」(SY-POS2)により、患者特記・併用薬・処方内容・過去の薬歴といった情報をもとに、薬剤師が指導・確認すべき項目を自動的に抽出、提案する。提案内容は処方時期によっても変わり、初回処方では服用の仕方、2回目では副作用の有無の確認が提案されるという。指導後は画面上で服薬指導を行った項目にチェックを付けるだけで自動的に薬歴が作成され、追加の情報があればキーボードから入力することも可能だ。しっかりした服薬指導と薬歴作成ができた上で、業務を効率化することをコンセプトに製品化されており、電子薬歴作成業務が効率化されることで、対人業務への時間創出が実現され、かかりつけ薬剤師・薬局の役割発揮に寄与するという。フォローアップ機能も充実している。継続フォロー対象患者に対してフォローアップ日程の自動作成が可能だ。さらに、昨年業務提携を発表したメドピアの「kakari」との連携により、「kakari」を利用している患者に自動的に服薬状況確認チャットを送信、患者からの回答を自動で薬歴に記録できるようになり、薬剤師・薬局と患者の円滑なコミュニケーションをサポートする。そのほか、チェーン薬局向けに、在庫管理/経営支援/薬歴共有といったクラウド型本部システムでチェーン薬局の管理業務もサポートする。各店舗の処方箋入力を本部で代行する「入力センターシステム」で店舗の事務作業、事務要員の省力化も可能としている。薬局・薬剤師への期待の高まりと共に薬局の業務領域は拡大の一途を辿っているが、同社は製品やサービスの提供を通して、薬局の変化をサポートしていく考えだ。

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