NEC 個別化医療 AI創薬で深耕


NECは2019年に本格参入を表明した人工知能(AI)を活用する創薬事業について、25年にも複数の開発品で上市のために必要な後期臨床試験(治験)入りを目指す方針だ。患者のがん細胞をAIで解析して一人ひとりに専用のワクチンを用意するオーダーメード型の治療法で、今後、数百億円をかけて欧米で治験を実施。品質管理などのノウハウを深めることも欠かせないと判断し、製薬会社との連携を視野に入れながら事業化に挑む。免疫療法や患者ごとに最適な治療を行う個別化医療に注目が集まるなか、将来の有望な柱の一つに育てる。

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