東京の病院支援 医療テント設営 小松のイケガミ 無償貸し出し


第2波備え 発熱外来に利用へ 小松市今江町の建材メーカー「イケガミ」が十七日、自社で開発した医療用陰圧テントや検温ゲートなど一式を、東京都台東区の永寿総合病院などに無償貸与した。同病院は新型コロナウイルスで国内最大規模の集団感染が発生しており、感染防止に役立ててもらう。この日、池上茂雄社長(61)らが現地で設営した。(青山直樹)永寿総合病院は医師や患者ら二百人余りが感染し、四十三人が亡くなっている。池上社長と社員一人が午前九時半ごろ到着し、同病院の駐車場などに一式を手早く設置した。臨時の発熱外来として利用する予定で、事務局のほか、医師や看護師からも「素晴らしいテントを頂けた」と感謝されたという。ほかに昭和大江東豊洲病院(江東区)にも同日、無償貸与した。陰圧テントは医師の問診や検査所として使える。内部の気圧を低くできるため、外部に空気が漏れず、排気する際は専用フィルターを通して除菌する。ほかに発熱患者の待合所にできるテントや医療従事者の休憩テント、検温ゲートも含めた四点セット(販売価格四百万円)で貸し出した。奈良県のあすかロータリークラブが一式を購入し、近く同県橿原市に贈る予定という。愛知や大阪など県外の多くの医療機関から問い合わせがあるといい、池上社長は「今後は第二波の懸念もある。少しでも医療従事者の助けになればうれしい」と話した。関連キーワード

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