鈴鹿医療科学大 完全独立緩和ケア病院開院へ 来月1日に、大学付属で全国初 三重


【鈴鹿】鈴鹿市の鈴鹿医療科学大学(髙木純一理事長)は、同市南玉垣町の白子キャンパス敷地内に4月1日、大学付属病院として全国初の完全独立型緩和ケア病院となる「鈴鹿医療科学大学付属桜の森病院」を開院する。末期ガンを中心とした患者を対象に、心と体の痛みやつらさを和らげるための治療をする。医師6人、看護師19人、臨床心理士1人など34人で対応する。病院は鉄筋コンクリート造平屋建て、延べ床面積は約3400平方メートル。病床数は完全個室の25床(そのうち2床は特別室)。市医師会や地域在宅診療医療機関からの要請を受け、令和2年3月に着工した。個室は全室南向き。車イスでも利用しやすい洋式トイレや自動昇降機能付き洗面器などを設置した。安全のため各部屋ごとにカメラでの見守りもできる。地域の在宅医療拠点を目指し、急性期病院との連携を図るほか、教育機関として、施設を多職種のチーム医療実習や研究の場として活用し、学生の緩和ケア教育に役立てる。14日、関係者を対象にした施設内見会があり、約50人が出席。髙木理事長は「地域医療に貢献できる病院になりたい」とあいさつした。髙木理事長、渡部秀樹院長、豊田長康学長、鈴木英敬知事、末松則子市長、二井栄県医師会長、尾崎郁夫市医師会長の7人がテープカットで完成を祝った。渡部院長は「1人でも多くの患者さんに緩和ケアを受けてもらえるよう頑張る」と話していた。

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