がん緩和ケア病棟 藤枝市立病院、2023年度開設目指す


藤枝市の北村正平市長は26日、市立総合病院に、がん患者らの心身のさまざまな苦痛に対応する緩和ケアの病棟を設置する方針を示した。2023年度の開設を目指す。市議会2月定例月議会で山川智己氏(藤新会)の一般質問に答えた。
 緩和ケアは患者や家族に対し、病気に起因する痛みや治療に伴う副作用、心理的な不安などを和らげる医療行為。がん患者の増加に伴い、緩和ケアを充実させる動きが広がっている。
 市によると、これまで県中部地区に専用病棟はなかったという。病棟設置には患者や家族の控室や患者専用の台所の整備といった基準を満たす必要があり、同病院では21年度以降に設備の改修を進めていく。北村市長は「症状の緩和からみとりまで、より深く丁寧に見守る環境を整える」と語った。
 また同病院では、がん患者の体への負担が少ない内視鏡手術を行う手術室2部屋を設ける。うち1部屋に手術支援ロボットを導入し、21年秋ごろにロボットを活用した前立腺がんの手術を開始するという。

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