京都先端科学大が医学部新設構想、2030年目標に 永守理事長が文科相に意欲伝達


京都先端科学大を運営する学校法人トップの永守重信理事長は10日、2030年を目標に医学部を新設する構想を明らかにし、同日に京都市右京区のキャンパスを視察に訪れた萩生田光一文部科学相に意欲を伝えた。学部設置の認可権を持つ文科省トップに表明するのは初めて。永守理事長は「人生100年時代の中で、高齢者医療を専門とする医学部を開設したい。難関の道だが、風穴を開けなければいけない」と述べた。医学部付属病院も検討するとし、「社会に必要だということを真正面から訴え、理解者を増やす」と説明した。日本電産の最高経営責任者(CEO)である永守氏は、京都学園大を運営する学校法人経営を引き継ぎ、18年春に理事長に就任。昨年には大学名を京都先端科学大に改め、即戦力の人材育成を掲げて今春に工学部を開設した。永守氏は、経営を学ぶビジネススクールを京都駅前に開設する計画も明らかにしている。政府は医師の増加が医療費増加につながるなどとして、医学部の新設を厳しく規制している。

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