盛岡市は13日、医療的ケア児のいる46世帯を対象に紙製マスクの配布を始めた。市内の企業から寄贈されたマスクで、新型コロナウイルス感染症の拡大防止につなげるとともに、家族の安心感を高める。同市茶畑では市障がい福祉課の野中隆課長らが家庭を訪問し、生まれつき心臓に疾患を持つ阿部唯希(ゆうき)ちゃん(4)に、紙製マスク60枚とアルコール消毒液を手渡した。母優依さん(37)は「今回の感染症にかかわらずマスクは必要。残り20枚程度しか備蓄がない中、急に売り場からなくなり不安だった。本当に助かる」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。