認知症の早期発見につなげようと、平塚市は、簡易認知機能検査ができるプログラムを搭載したタブレットを市内13カ所の地域包括支援センター「高齢者よろず相談センター」に配備した。
簡易検査は鳥取大学が開発した「物忘れ相談プログラム」を利用し、タッチパネルで回答する。「今日の日付は?」など簡単な設問のほか、画面に表示された単語を記憶するテストなど、正答率や回答時間から認知症の兆候をチェックする。
検査は5分ほどで、検査結果をその場で確認できる。認知機能の低下が見られた場合はさらに詳細なテストを行い、結果によって認知症予防教室や医療機関の受診など、早期支援につなげていく。
市によると、認知症の高齢者は市内に約1万人、そのうち7千人が日常生活に支障があるとされる。
市は年間780件の簡易検査数を見込み、落合克宏市長は「早期発見、早期対応で高齢者が認知症に寄り添って長生きができる地域をつくりたい」と期待している。
簡易検査は各相談センターに電話で予約する。