「がん情報収集が大切」 徳島大で県民フォーラム


県民がんフォーラム(県がん診療連携協議会など主催、徳島大学病院がん診療連携センター、徳島新聞社共催)が4日、徳島市の徳島大大塚講堂であり、協議会の宮本弘志会長ら5人が講演した。新型コロナウイルス感染拡大防止のため無観客で行われた。宮本会長は「がんとうまく付き合うためには、適切な情報収集と良い相談相手を持つことが大切」と指摘。「徳島大学病院など県内の5病院に設けられているがん相談支援センターを上手に活用してほしい」と呼び掛けた。協議会の寺嶋吉保緩和ケア部会長は、事前に終末期医療を家族らと話し合う「アドバンスケアプランニング」について話した。新型コロナに感染後、急に悪化する場合を踏まえ「がんに限らず普段からこれからの人生について考え、周囲の人と話し合っておくことが重要だ」と強調した。事前に募った質問に登壇者が答えるパネル討論もあった。徳島大学病院の滝沢宏光呼吸器外科科長は、がん治療の補助食品に関して「治療に効いたり、治療の副作用を抑えたりすることが明らかになっているものはない」などと答えた。講演の様子は後日、けーぶる12チャンネルなどで放送される。

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