救急搬送時、病院と患者情報を短時間で共有 弘前市


青森県弘前市は救急搬送時に患者の状態を短時間で医療機関と共有できるシステムの実証運用を始めた。セキュリティーが高い専用に開発されたアプリで救急隊員が患者の情報を入力。写真や動画と合わせて医療機関に送信し、適切な救急搬送先などを選択する。短時間で適切な治療開始が可能になるという。導入するアプリはシステム開発のアルム(東京・渋谷)が開発した2種類。画像を含む情報をLINEのように簡易にやりとりできる「Join(ジョイン)」と、アプリの質問に答えていくことで患者の重症度を判断できる「Join Triage(ジョイントリアージ)」。弘前市など8市町村を管轄する弘前地区消防事務組合の救急車全15台と消防本部に配備した。弘前大学医学部付属病院など5医療機関と連携する。医療機関が患者情報を視覚的にも把握できることで正確な情報を共有でき、重症度に応じて適切な医療機関への搬送につながるという。2020年度末まで実証運用し、21年度からの本格運用を目指す。

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