四日市市は九月一日から、子ども医療費の窓口負担無料の対象者を中学生まで拡大し、所得制限を廃止する。患者側が医療費を立て替えることなくスムーズに診療を受けられるため、病気の早期発見や治療につながると期待する。小中学生も窓口負担無料の対象に含めるのは、県内の自治体で初。 （片山さゆみ）市は二〇一八年度から未就学児の窓口負担無料を開始。小中学生の場合はこれまで、一度窓口で医療費を支払い、後日入金される仕組みだった。一時負担も困難な家庭などのために、窓口負担無料に踏み切った。当初予算での事業費は九億六千万円を見込む。医療費については、中学生は全額市が負担し、未就学児は県が二分の一弱を負担。小学生は、今後県と負担割合を検討する。対象の医療機関は、小中学生については四日市市のほか菰野町、朝日町、川越町に限る。未就学児は県内全ての医療機関が対象。市が発行する「現物給付子ども医療費受給資格証」と保険証、各医療機関の診察券を持参する。これまで所得制限で利用できなかった人や市内へ引っ越してきた人などは、新たに資格証の交付を受ける必要がある。
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