オレンジの花咲かせ認知症に理解を 長岡の市民団体 全国に呼び掛け


認知症啓発のシンボルカラーであるオレンジ色の花を世界アルツハイマー月間の9月に咲かせる「オレンジガーデニングプロジェクト」を、新潟県長岡市の市民団体が進めている。地域や職場に鮮やかなオレンジの花を咲かせてほしいと、長岡花火をイメージしたロゴマークとともに全国に発信している。 団体は看護師や作業療法士らでつくる「ながおか認知症の人と笑顔でい隊」。認知症になっても暮らしやすい社会をつくる目的で、昨年1月に発足した。 プロジェクトは認知症への理解を深めるとともに、新型コロナウイルス感染症の影響で外出自粛が続く中、花を育てて楽しんでほしいと初めて企画した。 参加方法は、9月に咲くキバナコスモスやマリーゴールドなどの種や苗を自宅や事業所に植えた上で、プロジェクトのロゴマークを周囲に掲げる。ロゴはデザイナーに依頼して制作したもので、参加する個人や団体にはデータを提供する。 先月は、市内の高齢者施設7カ所に花の種を配り、協力を求めた。県内外の関連団体に呼び掛け、県内の他、兵庫など他県の団体からも賛同を得られたという。 アオーレ長岡内のながおか市民協働センターでは、キバナコスモスの種を付けたチラシを無料で配布している。佐藤庄吾代表(42)は「新型ウイルスの影響で大勢が集まる活動はできないが、花は個人で育てられる。生活の癒やしにしてほしい」と話している。 問い合わせは電子メールで同団体、nagaokaorange@gmail.com

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