岐阜県美濃加茂市は26日、社会医療法人厚生会(同市)が運営する木沢記念病院を移転新築する「中部国際医療センター」などの建設が進む同市蜂屋町上蜂屋周辺の町名を、「健康のまち一丁目」に変更する条例案を1日に開会する9月定例会に上程すると発表した。本年度からスタートしたまちづくりの指針となる第6次総合計画の基本構想に位置付けた「健康」の実現に向け、この地域を健康増進拠点として、最優先課題を意味する「一丁目一番地」と掛けて市内外に発信するのが狙い。県や市によると、「健康」や「丁目」を含む町名は珍しいという。町名変更を検討しているのは、同市蜂屋町上蜂屋の石塚と正洞、同町矢田の約13万830平方メートル。厚生会と同市が所有する土地で、住民はいない。新住所では「健康のまち一丁目1番地」となる同医療センターは、2021年12月以降の開院を目指しているほか、「健康のまち一丁目2番地」となる同センターの付属施設には、市保健センターなども設置する計画。10月1日付での町名変更を目指している。記者会見した伊藤誠一市長は「心と体と社会の健康のために歩き続けるまち、という6次総の目標を、50年、100年先の未来を見据えて発信したい」と力を込めた。(沢野都)