東京都、コロナ専用の病床400床上乗せ


東京都の小池百合子知事は7日の記者会見で、新型コロナウイルスの感染者の専用病院を都内に2カ所開設すると発表した。病床数は約200床で9月以降に患者を受け入れる。これに加え都は都立・公社病院でコロナ専用病床を新たに確保し、都として合計で400床程度収容能力を高める。専用病院とするのは東海大学医学部付属東京病院(渋谷区)、移転前の旧都立府中療育センター(府中市)の建物の2カ所で、それぞれ約100床を用意する。改修工事を済ませ、9月以降に主に中等症患者を受け入れる。都内の感染者数は増加しており、6日時点での入院者は約1480人に上る。また入院先などを調整している感染者は約930人いる。一般的な病院はコロナ患者を受け入れる際、通常のベッドなどとの調整に手間取ることが多い。都が専用病院を確保し、医療機関の負担軽減につなげる。小池氏は広尾病院(渋谷区)など都内10カ所の都立・公社病院でコロナの専用病床を合計1000床規模で確保する方針も示した。現在の収容能力は約800床で、200床分の上乗せとなる。都は軽症者・無症状者向けの「宿泊療養」のホテルも増やす。現在は都内6カ所に約2150室を用意している。8月中旬に新たに2カ所約900室を追加し、合計で3000室超とする。小池氏は「今後も感染状況を踏まえてさらなる確保に取り組む」と述べた。6日時点での宿泊療養者は約410人。症状の軽い人の宿泊療養を促進することで、医療体制の逼迫を未然に防ぐ。

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