栃木県医師会、コロナとインフル同時流行へ懸念


栃木県医師会は6日、記者会見し、秋冬にかけてインフルエンザと新型コロナウイルスが同時に流行することへの懸念を表明した。より多くの市民がインフルのワクチンを接種するよう呼びかけた。稲野秀孝会長はインフルのワクチンを「早く満遍なく流通させるよう県に要望する」とした。医療機関の経営状況については、新型コロナの患者受け入れの有無にかかわらず外来や手術が減り、特に救急は前年比3割超減少しているという。検診やワクチンを接種する人の減少にも懸念を示した。災害時の避難所での感染防止策については、可能な限り避難所を開設して避難者を分散させるべきだとした。県内では5日に1日あたりの新規感染者数が17人と過去最大を更新するなど、感染拡大が続く。稲野会長は現状を「第2波」と表現。6月上旬までの第1波は感染者が全世代に及んでいたが、第2波では若者から徐々に中高年に広まっていると分析した。稲野会長は「第1波と第2波の違いを認識し、それに応じた対策を」と話した。

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